護岸パネル工法研究会とは
近年、自然環境が激変し、大地震による津波や台風または局所的ゲリラ豪雨による自然災害が多発しております。他方では少子高齢化に伴う技能労働者の減少で労働者確保が難しくなっています。今日の土木工事においては急速施工や工期短縮及び品質の確保が強く求められております。
この急速施工や工期短縮及び品質の確保に大きく貢献できるのが大型PCaコンクリートパネルです。大型PCaコンクリートパネルは従来の現場打ちコンクリートに比べ、工場で製品化したものを作り現場で取付ける為、品質の均一化や施工性、経済性に大変優れております。
この大型PCaコンクリートパネルを用いた護岸工事の普及、促進を目的として護岸パネル工法研究会を設立しました。
護岸パネル工法研究会の概要
一般社団法人護岸パネル工法研究会は、河川・港湾の環境整備において大型PCaコンクリートパネルを用いる工法の普及・発展のために創られた研究会です。護岸パネル工法技術の研究・向上の確立や普及を促進すると共に、社会の発展に寄与することを目指しています。
大型PCaコンクリートパネルは工場製品のため、高強度・高品質を有し、耐久性や防食性に優れています。また本工法は従来の現場打ち工法と比べ、水中作業を軽減し、施工の省略化や環境にも配慮を図るために考案された工法です。
国土交通省が推進する「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を導入し、魅力ある建設現場を目指す取組み「i-Construction」の普及、発展に貢献しています。
PCaパネルの特長
従来の現場打ち施工より、急速施工・工期短縮・品質向上・省力化・景観に優れる
- 大型パネルを使用することでコンクリートの打設回数を削減できる
- 埋設型枠として使用することで、脱枠・養生期間が省かれ工期短縮が図れる
- 工場製品のため緻密で高強度・高品質を確保できる
- プレキャスト製品のため施工が容易である
- コンクリート表面のムラが無く、仕上がり面が美しくなる